日本の中国侵略戦争当時、強制連行されて日本で働かされた劉連仁さんの記念館がこのほど、故郷の山東省高密市に完成し、一般開放されました。
中日両国の友好人士が資金を出し合って、同市井溝鎮草泊村に建設したもので、展示室の総面積は158平方メートル。劉さんの遺品や対日訴訟の文字資料、写真、音声、映像などが展示されています。
落成式には日本の友好人士20人が出席し、劉さんの墓前に献花し、追悼しました。第二次世界大戦中、日本に連行されて働かされた人たちの生存者の代表、王子安、李良傑さんら10人も記念館を訪れ、見学しました。
劉さんは同村の出身で、1944年10月、日本軍によって日本へ強制連行され、北海道の明治鉱業株式会社昭和鉱業所で働かされました。虐待に耐え切れず、45年6月に逃亡しました。日本人に見つかるのを恐れ、北海道の山奥に隠れ、13年間、野人のような生活を送ったそうです。58年に山中で猟師に見つかりました。
58年4月、劉さんは祖国に戻り、2000年9月2日、胃がんのためになくなりました。享年87歳。
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