思い返せば、画廊以外の会場で開催した在日中国人入賞画家のグループ展・ 個展を企画・主催・後援・協力20数回、日本美術代表団訪中12回、中国政府・ 各省・市の訪中団に要請及び協力30数回をこなしてきたのはその方々のご協力が有ってこその話です。特に上海国際芸術博覧会で、日本画の巨匠小倉遊亀、 岡信孝、中路融人の作品の展示、上海美術館にて「日本画家澁澤卿展」、上海は 閻院美術館にて「日本佐藤多持絵画展」、財団法人日中友好会館美術館にて二回の「中国現代美術特選展」、「日中政経文化著名書画展」故宮博物院にて中国展と財団法人日中友好会館美術館にて日本展と今年6月に予定している「世界平和60周年記念現代日中著名女流美術特選展」の日本展と中国展など日中両国の文化芸術交流を深めた事は勿論の事ですが、予防医学分野での新成果?上海医大医療機器研究所と共同研究開発した毛細血管測定器 「H&BC21」や日本の医学者と共同研究開発した、生きて腸に届く乳酸菌 「BIONARINE」など、日中両国人民への貢献と言える事も、全て周囲の方々のご支援とご協力があってこそなのです。
私は蒲公英ように小さなもので。特別な才能もなく、ここまでやってこられたのは「菜根譚」を自分の思想・行動の準則としてきたからだとも言えますので、ここでこの中国の古代哲学思想の真髄が分がりやすく書かれた名作を取り上げたいです。
ご存知のように、悠久の歴史を持つ古くからの文明国・我が故郷?中国には孔子・孟子・荀子に代表される儒家思想、老子・荘子に代表される道家思想、商鞅・韓非子に代表される法家思想、墨子に代表される墨家思想、孫氏に代表される兵家思想の五大思想があります。更にインドから伝来した仏教と、先述の儒教、道教とが融合した中国的特色を持った 「儒釈道」の思想は、中国だけでなく世界中の哲学者や経営者を魅了し、実行している成功者も大勢います。「菜根譚」はこの「儒釈道」、即ち古代中国の全知恵の真髄を凝らした人間学の宝庫と謂っても過言ではありません。
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