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私の目から見た日本のドラマ
   2005-09-02 14:05:16    cri
 日本語を勉強して以来、日本のドラマは私の生活の中で不可欠なものになっています。日本のドラマに初めて接したのは幼い頃。家族や近所の大人たちが小さめの白黒テレビを囲んで、涙を流しながら日本のドラマを見るという光景は今でも時々頭の中に浮かんできます。大人たちがなぜ泣き咽んでいたのかちっとも分からなかった私ですが、大人たちの話から日本という国や山口百恵という女優さんを知るようになりました。

 大学に入って、日本語を専攻として学び始めました。初めは五十音図しか分からなかったのですが、「ヒアリングの練習になる」と自分に言い聞かして、日本のドラマを見るようになりました。夜を徹して「GTO」を一気に見たり、「ロングバケーション」の台詞まで暗唱したりして、日本のドラマに夢中でした。

 ドラマや映画などは、一人一人の短い人生では体験不可能なできごとを、疑似体験させてくれます。大学時代の私は、日本のドラマの主人公と一緒に泣いたり笑ったりして成長してきました。

 「東京ラブストーリー」の中で"完治"と"リカ"が紆余曲折を経てやっと抱きあうシーンを見て、心が思わず熱くなり、「ロングバケーション」の中で"瀬名"が憧れの女にふられるのを見て「こんな格好いい男(演じるのは木村拓哉)をふる女がいるかい」と不思議に思い、「101回目のプロポーズ」の中で見た目がイマイチの男・達郎の人柄に胸を打たれ矢吹が「これからこの人と一緒に歩いていこう」と決心するシーンを見て、自分もすごく感動し…。日本のドラマのお陰で、大学生活が多彩になりました。

 ドラマを見るのは面白いだけではありません。いろいろと教わることも多いのです。「いくら頑張ってもダメになる時期は神様がくれた長いお休みだ」(『ロングバケーション』より)、「意味のないことがない」(『魔女の条件』より)など、その時期によって私は違うタイプの台詞に共鳴し、それで、励まされたり、慰められたりしていました。

 日本のドラマは、ラブストーリーばかりではなく、その時代の社会問題をよく描いたものがあります。「GTO」「ごくせん」では学生が抱える問題、「振り返れば奴がいる」「白い巨塔」では病院の内幕、「オレンジディズ」「星の金貨」では障害者の生活、「おやじい。」「夫婦。」では家庭問題…。ドラマを鑑賞することで、日本の社会事情を知ると同時に、日本について理解を深めることができました。

 そういえば、今年上半期日本で話題になり、うちのオフィスでもよく話題になる「きみはペット」「anego(アネゴ)」「曲がり角の彼女」は3本とも「年上の女性と年下の男性のラブストーリー」を描いたドラマでした。今日の日本では、女性の地位が向上し、偉いポストに就任する高学歴の女性がだんだん多くなってきたそうです。この3本のドラマはそんな現代社会をよく反映しているのではないでしょうか。

 これからも、日本でいいドラマがどんどん出てくるのを楽しみにしています。

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