欧州委員会（EU）のダニエル・ロザリオ報道官は4日、記者会見で「EUは米国が公表した米通商法301条に基づく高関税を課す品目の原案について承知している。世界貿易機関（WTO）の規定に反する貿易措置はいかなるものであれそれに反対する」と述べました。

　また、ロザリオ報道官は新華社通信の質問に答え、「米国が301条に基づく調査を始めた昨年8月以降、EUはその展開を注視している。EUとしては、米国が詳細に関してすべてを明らかにするのを待ち、そこから更なる分析と調査を展開する予定だ」と述べました。

　ロザリオ報道官は更に、「貿易措置はWTOの枠組み内で実施される必要がある。WTO自身も貿易紛争を解決するための多くのツールを用意している」と強調した上で、「関連各サイドは自身の貿易行為がWTOの規定に合致したものかを確認することを呼びかけたい。EUはこの先既に講じられた措置についてもWTOの関連規定に合致しているかどうか検討していく」と述べました。（RYU、む）