1日、ロシアのプーチン大統領はモスクワの連邦議会で、年次教書演説を行いました。向こう数年間の経済や民生、内政、国防などについて詳しく述べています。
プーチン大統領はまず、ここ数年間に各分野で挙げた成果や、存在する課題について説明しました。「貧困人口は2000年の4200万人から2000万人に減少した。これからの6年間でこれを半減させたい。またここ数年、人口問題が経済成長の足を引っ張っているので、これから10年間、人口を安定成長させるため、当面の6年間で3兆4000億ルーブルを投じて人口対策の実施や子育ての支援を進める。このほか、高齢者へのケアとして、退職金の増額や、医療、社会福祉レベルの向上、1人暮らしや自立が困難なお年寄りへの支援強化に取り組む」と述べました。
さらにプーチン大統領は、「経済規模に占める国有経済の割合を削減し、大きな事業への個人資本の参入を支援していく」と述べました。
このほか、交通網の整備や生態環境の保護、医療体制の整備、デジタル経済の普及、都市部と農村部の成長バランス、人材育成などに関する政策を説明しました。プーチン大統領は「すべてはロシアの発展のためだ」と強調しました。
そして、国防関係については「ロシア軍は最新型のハイテク兵器を有しており、現代化レベルは2.7倍高まった。これらの兵器は国際協定に違反していない。ロシアは人を脅かしていないし、攻撃するつもりもない」と述べました。(朱 森)
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