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「越境ECの持続発展の推進」をテーマとした第1回世界税関越境EC大会が10日、北京で閉幕しました。世界から125の国や地域の税関関係者やEC関係企業、国際組織及び学術界の代表2000人近くが出席し、EC分野がもたらす挑戦について話し合い、経験を共有しました。参加者らは「越境ECにおいて新技術の利用を引き続き推進していくことで、持続可能な発展を実現させていくべきだ」という見解で一致しました。
現在、越境ECの急速な発展によって、世界各地の商品を買い取り、自国の商品を世界各地で販売することが現実となりました。しかし、越境ECという複雑な過程で生じた問題も目立つようになっています。ベルギーのクリスティアン税関署長は、「透明度が高いことがネットプラットフォームの最も中心的な理念である。消費者の税関の手続きはどこまで進められているのか、税関はどんな政策を策定し、どのような管理、監視の結果が出たのかなど、さらに透明度を高めていくべきだ」と述べました。
また、大会のフォーラムで、越境EC企業の関係者は「今後、インターネットの新技術を利用して、データの共有を推し進めていくべきだ」と指摘しました。
アリババグループの馬雲(ジャック・マー)会長は「将来の税関は世界のビッグデータの中枢になると信じている。ビッグデータや人工知能、ブロックチェーン技術を的確に利用することができれば、税関は世界貿易や世界経済によりよいサービスを提供することができる」と指摘しました。
大会は、世界の税関機関のメンバーや政府関係部門、企業関係者の意見を聞き取り、「越境電子商基準枠組み」の原則の制定について共通認識に達したほか、「北京宣言」を採択しました。世界税関機構(WCO)の御厨邦雄事務総長は閉幕式で「これは中国が世界の多様な貿易システムに寄与した大きな貢献である。参加者からは賞賛の声が上がっている」と中国の努力を肯定しました。(藍、星)
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