欧州委員会が9日、最新の経済見通しに関する報告を発表し、今年、ユーロ圏はここ10年で最も速い成長を迎えると指摘したうえで、2017年の経済成長率を大幅に上方修正しました。

　報告は、2017年、ユーロ圏とEUの経済成長率が前年と比べ、それぞれ2.2％と2.3％増加する見込みで、5月に発表された成長率の1.7％と1.9％を超えていたとし、また、2018年のユーロ圏とEUの経済成長率が2.1％、2019年には1.9％となると見ています。

　この報告によりますと、今年、ユーロ圏のインフレ率が1.5％、2018年は1.4％までに減少すると同時に、失業率も引き続き減少し、2017年、2018年と2019年はそれぞれ9.1％、8.5％、7.9％となるだろうということです。

　専門家は「欧州経済は5年間の回復期を経て、経済成長率が加速されているが、債務増大と賃金増加緩慢などという挑戦に直面している。EUメンバー国は当面の経済成長の勢いを維持していくよう努めるべきだ」と指摘しています。（藍、kokusei）