中国政府が2日に発表した「インド国境警備部隊がシッキム地域の境界線を越えて中国領土に侵入した事実と中国の立場」という文書を巡って、外務省の耿爽報道官は3日の定例記者会見で関連の質問に答え、「中国側が中国領に属する洞朗地区で道路工事を行うことは、同地域の交通条件を改善するためである。これは、自らの領土での合法的かつ正常な活動だ」とした上で、インド国境警備部隊が中国の領土に侵入し、現在まで不法滞在していることに対し「中国の領土主権を著しく侵犯し、国連憲章にも違反する不法行為である」と非難しました。
また、中国政府が2日に発表した文書を受けて、インド外務省は、「国境地帯の平和と安定は、両国関係の順調な発展にとって重要な前提である」とコメントしました。これに対し、耿報道官は「平和を唱えるインド側の発言を聞くと同時に、その行動を注視していく必要がある」とし、道路工事に関する中国側の通報に反応を示さず直接部隊を中国領土に侵入させたことや、事件発生後1カ月余り過ぎても部隊を中国領土に不法滞在させていること、問題解決の交渉において誠意を見せないことなど事件の経過を明らかにしつつ、インド側の所謂「平和」論に反駁し、「真に平和を望むのであれば、直ちに越境部隊を国境線の向う側に撤退させるべきだ」と強調しました。(洋、む)
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