中国蒙古語標準語展覧室
言語学者の其木格さん(75歳)は、内蒙古自治区で50年以上にわたって中国蒙古語の研究と翻訳に取り組んできました。2016年に内蒙古自治区シリンゴル盟正藍旗宗教局は「中国蒙古語標準語展覧室」を設立しました。それをきっかけに、其木格さんは中国蒙古語標準語の研究に関する書籍や論文、雑誌など千冊以上の蔵書を展覧室に寄付し、中国蒙古語の研究に多大な貢献をしました。
展示されている書籍や論文、雑誌など
其木格さんの話によりますと、中国内蒙古語標準語の研究は1960年代から始まったもので、内蒙古自治区の東西部地方の方言とモンゴル国の発音に対する調査研究と比較分析に基づき、内蒙古自治区シリンゴル盟正藍旗が中国蒙古語標準語の発祥地であることを確認したということです。そして、1979年9月にウルムチ市で行われた「全国8省・自治区第3回蒙古語言語専門会議」において、正藍旗を代表としたチャハル語の方言が標準語の基準とされ、公的文書が確立されました。
中国蒙古語標準語の確立は、標準化された内蒙古語の推進およびモンゴル文化の発展のための役割を果たしています。
其木格さんと自身の翻訳本
1960年代から中国蒙古語標準語を研究してきた言語学者
チャハル語を標準語と定めた公的文書
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