中国内蒙古自治区シリンホト市タリン県(多倫県)は北京から300キロほど離れており、もともと砂漠化の激しい地域であり、黄砂発生源の一つといわれました。長年続いてきた砂を治めることによって、緑が奇跡的によみがえりほぼ全県を覆うようになり、生物の多様性も復活してきました。
――元の砂地――
タリン県ノル鎮新民村村民の馬雲平さんはこの17年間に、家族と共に請け負った3800ムー(約253ヘクタール)の砂地において面積にして約1800ムー(約120ヘクタール)のモンゴリマツ(樟子松)やポプラ(楊樹)などの落葉高木と1000ムー(約67ヘクタール)以上の木を植えました。そのため、土壌が改善され、かつての砂丘がオアシスに変身してきました。自然環境の改善につれ、以前見えない狐や、ウサギ、キシなどの野生動物も現れてきました。
――現在の林地――
馬雲平さんは、「私は地元の出身で、小さい頃から砂丘でよく遊んでいた。しかし、毎年春になると黄砂が吹き、周りの緑が見る見るうちに少なくなった。やむを得ず一部の村人はほかの場所へ移住した。2000年に村から253ヘクタールに及ぶ砂地を請け負ったが、今のような環境になったのは思いもしなかった」と話しました。
今年の春、馬雲平さんは林地の地下1メートルのところで水源を発見し、灌漑用水の不足に悩んできた問題もこれで解決できるようになったと大変喜んでいます。
林地で取材を受ける馬雲平さん
林地の水源
自宅前の馬雲平さんご夫婦
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