習近平国家主席は5日、ベルリンでドイツのメルケル首相と会談しました。両首脳は政治的相互信頼を深めて、実務的協力を強化すると共に、人的・文化交流を深め、多国的協力において歩調を合わせて、中国とドイツの関係の一層の発展を推進することで見解が一致しました。

　習主席はこの中で「中国とドイツはそれぞれ世界で第二と第四の経済体で、ユーラシア大陸で影響力を持つ安定性のある国だ」として、「中国とドイツの全面的で戦略的な協力を強化することは両国の根本的利益に合致するだけでなく、中国とヨーロッパをけん引し、世界により多くの安定的で予測可能なポジティブな要素を注ぎ込むことに有利だ」としました。

　習主席はまた、中国とドイツの関係発展に4つの提案をしました。

1. 双方はハイレベル往来を密接にし、対話メカニズムの役割を生かして、政治的相互信頼を高めること

2. 双方は開放、革新、ウィンウィンの道を歩み、戦略的協力を行い、共同利益を拡大すること

3. 双方は今年5月にスタートした中独ハイレベル人的・文化交流対話メカニズムの役割を生かして、教育、科学技術、文化、青少年、政党、シンクタンク、メディアなどの分野における協力を深め、両国の人員往来と観光協力を促すこと

4. 双方は中国とヨーロッパ及び国連、主要20カ国・地域（G20）など国際機関や多国的枠組み内での協調と歩調の足並みを揃えて、国際や地域安全に関する問題についての意思疎通を保っていく。また、地域の安定と世界平和を維持し、世界経済の健全な発展を促して、人類の運命共同体を構築するためになすべき貢献をしていくこと

　これに対して、メルケル首相は「ドイツ政府は1つの中国政策を百パーセント支持する。中国と『一帯一路』の枠組み内で経済貿易やコネクティビティにおける協力を強化し、双方の教育、文化、サッカー、青年、友好都市などでの交流を密接にしたい」として、欧中投資協定の交渉を推進し、ヨーロッパと中国の協力関係の深化に尽力していく姿勢を示しました。

　会談後、両首脳は両国の宇宙飛行、スマート製造、工業インターネット、デジタル化、第三者市場、パンダの共同研究などにおける協力文書の調印に立ち会いました。（ヒガシ、星）