トルコのニハト・ゼイベクジ経済相は17日、「トルコは、中東主要国との断交問題を抱えるカタールに対し、5000トンの食料を輸送した」と明らかにしました。

　ゼイベクジ経済相は同日、「今月5日から、トルコは71回に分けて、合計5000トンの食料を飛行機でカタールに輸送した。今週末から、海路でのカタールへの食料輸送を続ける」とした上で、「カタール側の人道主義に基づく需要に全て応じる」との意向を示しました。

　トルコのエルドアン大統領は同日、イスタンブールで開かれた輸出業者会議に出席した際、イスラム教のラマダン（断食月）が今月24日に終わる前に「断交問題を解決しよう」と再び呼びかけました。さらに、トルコの首相と外相も関係各訪問と接触しており、トラブル解決の糸口を見出すことに努めていると示しました。

　今月5日から、バーレーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、およびエジプトなどの国が相次いで、「テロを支援している」ことを理由にカタールとの断交を発表し、一連の制裁措置を実施し始めています。（洋、謙）