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トルコのエルドアン大統領は16日夜、与党とその支持者が強く後押しをした憲法改正案が、同日行われた国民投票で認められたと明らかにしました。これを受けて改憲の支持者らが街に出て祝う一方、野党側は国民投票に不正行為があったと主張しており、一部投票に対する再集計を求めています。
16日夜の開票速報によりますと、トルコの改憲賛成派は、反対派を130万票上回る2500万票余りの賛成票を獲得したということです。
その直後、エルドアン大統領は改憲を支持する公正発展党と民族主義者行動党に祝賀のメッセージを送りました。さらに、演説の中で、「トルコは政治体制に対し歴史的な決断を下した。今後の大統領制は現体制下の争議と対立を変えていく」と勝利宣言しました。
また、トルコ国営放送は今回の投票結果に対し、「トルコの歴史上、民主的なやり方で重要な政治体制改革を行ったのは今回が初めてであり、これは民主の進歩だ」と評価しました。
一方、反対派の共和人民党のクルチダルオール党首は、改憲が半数近くの有権者に反対されていることから、「新たな憲法は社会的な共通認識とは言えない」と指摘しました。さらに、共和人民党は、「国民投票には不正行為があった」として、最大60%の投票の再集計を求めています。
今回の国民投票で問われた憲法改正案は18項目にわたり、そのうち、トルコの政治体制を議会制から大統領制へ変更し、憲法上の大統領権限を強化する条項で世論が2つに分かれています。(洋、謙)
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