英国を除くEU（欧州連合）加盟27国の首脳らは29日、英国のEU離脱について特別会議を開きました。ドナルド・トゥスク欧州理事会常任議長は会議後に記者会見し、離脱交渉の原則となる指針を全会一致で採択したことを発表しました。

　トゥスク議長は「EU各国首脳は素晴らしい団結力で、迅速に指針の合意に達した」と評価しました。その上で、「EUは段階を追って離脱交渉を進める方針だ。今後EUと英国の関係についての交渉に入る前に、最優先事項として国民の権利や清算金、国境問題などへの対処が必要だ」と強調しました。

　英国のテリーザ・メイ首相は1カ月前の3月29日にEU離脱手続きの開始を宣言しました。今後は2年間で離脱交渉完成を目指します。（ミン・イヒョウ　keiko）