外務省の陸慷報道官は30日、習近平国家主席によるフィンランドへの公式訪問について、「今年に入って初となる欧州連合（EU）の国家への訪問であり、習主席が国家元首として北欧を訪れたのも今回が初めてだ」と述べ、「フィンランドとの未来に向けた新型協力パートナー関係の構築と推進を重視し、EUを支持する」という中国側の姿勢を表していると強調しました。

　陸報道官は同日の記者会見で、習主席のフィンランドへの公式訪問についてコメントを求められた際、「フィンランドは、最も早く中国と国交を樹立した西側国家の1つであり、中国との政府間貿易協定を結んだ初めての国である。近年になって、両国関係の発展の勢いは良好で、ハイレベルの往来は緊密化しており、また政治的な相互信頼もますます強まってきている。フィンランドの指導者は習主席による訪問を何度も要請していた。訪問の具体的な日程については、双方による協議で決められたものだ」としました。さらに、「今回の訪問を通じて、両国関係の発展に新たな活力を注ぎ込み、双方の各分野における実務的協力のさらなる強化につながることを望んでいる」との期待を示しました。（洋、星）