習近平国家主席は15日からスイス訪問を行い、まもなく開かれる世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席するほか、スイスにある国際組織を訪問します。これは、中国の国家元首による今世紀初のスイス訪問であり、中国の最高指導者による史上初のダボス会議への出席です。
習主席が2017年最初の訪問国にスイスを選んだことが、各界の注目を集めています。中国社会科学院欧州研究所の黄平所長はこれについて、「中国とスイスの関係の近年の発展に理由がある。両国は昨年、特色ある革新型の戦略的パートナー関係を構築した。この訪問によって、双方の新しい関係がさらに充実したものとなる」と示しました。
訪問期間中に両国が締結する予定の協力協定は政治、自由貿易、文化、関税、エネルギー、発展協力、スポーツなどの分野に及んでいます。また双方は「中国・スイス観光年」のイベントをスタートさせ、一連の実務協力を通じて、両国民に利益を与えます。
スイスの首都ベルンを訪問後、習主席はダボスに赴き世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席します。17日に予定される開幕式では基調演説を行い、世界経済の成長における苦境をどう乗り越えるべきかという問題について、中国の見方と主張を紹介します。
中国国際問題研究院の阮宗澤副院長は、「現在の情勢下において、中国の最高指導者のダボス会議への出席が注目を集めている。世界経済は不況で、下振れ圧力に直面している上に、グローバル化への反対や、貿易保護主義などの問題も立ち上がっている」と話した上で、「ダボス会議には一年の最初に開かれる世界経済フォーラムとして、向こう一年間の方向性を定める役割がある。そのため、習主席が会議の場で、自由化を堅持し、貿易保護主義に反対し、互恵協力を提唱する中国の立場を示すことは、国際社会の自信を促進することにつながるだろう」と説明しています。(殷、謙)
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