欧州委員会は21日、声明で、テロリズムに対する融資を取り締まるため、様々な対策を講じていくことを発表しました。

　欧州委員会はこの日、声明を発表し、「これらの対策によって、マネーロンダリングの規制や、不法な資金移動の制限、違法資産の凍結と没収などに関する法的枠組みを整備し、強力かつ一致した行動でテロ資金を取り締まっていく。テロに利用されるおそれのある資金移動を監視し断ち切ることは、潜在的なテロリズムを抑止する有効な手段の一つだ」としています。

　各加盟国の規則の違いを利用したマネーロンダリングを防止し、司法や警察の分野における各国の協力を円滑にするため、欧州委員会は新たな反マネーロンダリング規定を打ち出しました。また、EU加盟国間を往来する個人の1万ユーロ以上の現金の携帯を制限するなど、より厳しい措置を講じています。

　そのほか、各加盟国の間で不法な資産の凍結と没収を互いに認め合うことや、金融資産没収のための国を越えた行動を推進するため、現行の法律枠組みを簡素化する政策などが打ち出されています。（玉華、謙）