北大西洋条約機構（NATO）は6日、ブリュッセルで外相理事会を開き、欧州連合（EU）との協力における40項目余りの具体策について合意しました。

　これらの具体策は今年7月にポーランドの首都ワルシャワで開催されたサミットの共同声明を履行するためのもので、NATOとEUの協力における7つの優先分野が含まれています。具体的には、軍事力と非軍事手段を組み合わせたハイブリッド戦争の脅威への対応、海上安全活動、サイバー攻撃への対応、防衛能力づくり、防衛関連の研究開発と産業推進、合同軍事演習、パートナー国との協力などであるということです。

　NATOのストルテンベルグ事務総長は記者会見で「欧州と北米の安全はつながっており、NATOとEUが強大であることは、互いにプラスになる。サイバー攻撃やテロの脅威に直面する新しい情勢下では、NATOもEUもこれらの脅威に独自に対応することはできない。双方の戦略的パートナーシップの強化は、今まで以上に重要なものになった」と述べました。（鵬、謙）