米財務省は2日、「大統領令により、中国の投資会社、福建芯片投資基金（FGC）がドイツの半導体製造装置メーカー、アイクストロン（AIXTRON）を買収することを阻止する。この取引はアメリカの国家安全を脅かす可能性がある」との声明を発表しました。

　米財務省は声明の中で、「オバマ大統領のこの決定は、アメリカの対米外国投資委員会（CFIUS）の評価に基づくものである。大統領令によって、中国企業がアイクストロン及びそのアメリカ支店を買収することを禁止する」としています。

　これに先立ってドイツ政府は10月末、この取引に与えた「無危害証明」を急遽撤回し、この買収についての審査を再開しました。

　これを受けて、中国外務省の報道官は2日の定例記者会見で、「福建芯片投資基金による買収は正常な商業取引だ。ビジネスの原則や市場規律に則り実施させ、把握すべきだ」とした上で、「この一般的な商業活動を政治的に読み取るべきではなく、政治的な干渉をしてはいけない」と指摘しました。（藍、謙）