習近平国家主席は31日、人民大会堂でベルギーのミシェル首相と会談しました。

　習主席は席上、「中国とベルギーは誠実かつ友好な関係のもとで、双方の核心的利益に関わる重大な課題を適切に処理すべきであり、中国は、ベルギー政府が『一つの中国』政策を堅持する姿勢を高く評価する。双方は経済貿易協力面で基礎が深く、巨大な潜在力を有している。各自の優位点を活用し、先進的な製造業、新エネルギー、エコ環境保護や現代サービス業などを重点に、先端技術を駆使した高付加価値の新型協力を積極的に展開し、共同革新と研究開発を強化することを進めていく。また、ベルギーが『一帯一路』建設がもたらすチャンスを掴み、中国・ヨーロッパ、アジア・ヨーロッパ間の物流産業発展とクロスボーダー電子商取引協力を推し進めるよう希望する。ベルギーがアジアインフラ投資銀行（AIIB）に積極的に参加する姿勢を歓迎し、一日も早くAIIBメンバーになり、アジア・ヨーロッパ海陸連動通路及び汎ユーロ鉄道網などの建設に積極的に参加することを歓迎する。双方は開放共栄の目標を基礎に、公平的・開放的な国際貿易システムを保護すべきである。中国は終始戦略的角度から欧州連合（EU）を重視しており、欧州一体化プロセスを支持し、EUとの戦略的パートナー関係を深化している。EUが期日通りに『中国WTO加入議定書』第15条の義務を果たすことをベルギーが促し、中国・ヨーロッパ関係の発展に積極的な役割を発揮し続けるよう希望する」と強調しました。

　一方、ベルギーのミシェル首相は、「中国・ベルギー国交樹立45周年に中国を訪問できたことを非常に嬉しく思う。習近平主席が2014年にベルギーを表敬訪問したことやフィリップ国王が2015年に中国を訪問したことは、両国の関係発展を著しく促進した。また、中国との経済貿易・文化交流分野で結ばれた活力溢れる絆を嬉しく思っている。今後は中国との司法、投資、革新、航空、新エネルギー、デジタル経済、インフラ設備及び『一帯一路』枠組み内での協力を開拓していきたい」と語りました。（怡康、星）