習近平国家主席が8日、人民大会堂でポルトガルのアントニオ・コスタ首相と会談しました。

　習主席はコスタ首相の訪中および中国・ポルトガル語圏国家経済貿易協力フォーラム閣僚級会議への参加に歓迎の意を示した上で、両国の経済協力について、「より多くの企業がポルトガルに投資、業務を展開し、その投資分野を従来のエネルギー分野から金融保険や医療、インフラ整備などの分野へと拡大していくことを後押ししていきたい。また、双方は未来を見据え、海洋などの分野での協力を推進していくべきだ。他にも、ポルトガルの『一帯一路（シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード）』構築への積極的参加を歓迎するとともに、海洋分野での科学研究や港湾物流の活性化などブルーエコノミー分野における協力事業を奨励していきたい」と述べました。

　習主席はまた「両国は異なる文明間の対話を強化し、人材、文化、教育などの分野における交流と協力を推進、友好の精神を伝えていくべきだ」とし、ポルトガルをはじめとする世界の国々と共に、異なる文明間の交流を通じて学びあい、より豊かで多彩な世界を構築していきたいとする考えを強調しました。

　これに対して、コスタ首相は、今回の中国訪問を通じて、『一帯一路』の枠組み下における協力、とりわけ、エネルギー、金融、電力、インフラ、農業、製造業、文化、観光などの分野での協力を推進していく考えを示したほか、欧中関係の発展に建設的役割を果たしていきたいと述べました。（ZHL、む）