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国際通貨基金(IMF)は4日に発表した「世界経済見通し」で、今年と来年の中国の経済成長率がそれぞれ6.6%と6.2%であるという7月時点の見通しを維持しており、中国経済が持続可能な成長に向けてのモデル転換に対し、肯定的な見方を示しています。その一方、信用貸付の拡張リスクには注意が必要との見通しも示しました。また、世界経済の回復は依然として力が弱く、不安定であり、世界各地で強まりつつある保護貿易主義の措置が経済成長をさらに妨げていると指摘しています。
報告書は、中国が世界経済における地位が高まりつつある中、消費とサービス志向型の、より持続可能な成長を順調に実現することは、世界にとってこれまで以上に重要な意義があるとしています。それと同時に、信用貸付の拡張リスク、特にシャドーバンキングの拡張は中長期的に、金融の安定に影響を及ぼしかねることに警戒する必要があると指摘しました。
報告書は、2016年と2017年の世界経済の伸び率がそれぞれ3.1%と3.4%であるという見通しを維持しているものの、米国、欧州など先進国の成長率の見通しを下方修正しました。その一方、新興国や発展途上国の経済見通しを比較的楽観視する判断を与えています。
IMFは毎年の春と秋に行われる年次会議で、同年度上期と下期の「世界経済見通し」を発表しており、毎年の年中と翌年の年始めの2回にわたって、発表されたデータの更新を行っています。(雲、星)
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