8月19日が世界人道デーであることから、国連本部では記念イベントが行なわれ、潘基文（パン・ギムン）国連事務総長がメッセージを発表しました。潘事務総長は、人道支援関係者やボランティアに敬意を表すと共に、世界の人々に向け、国連中央緊急対応基金への寄付と、共に世界における人道支援状況の改善への働きかけを行うことを呼びかけました。

　潘事務総長は、また「現在、人道援助に頼って暮らす人々は1億3千万人で、記録的な数に達している。この統計の陰には、生活を破壊された個人や家庭、コミュニティーが隠されている」と述べたうえで、あらゆる人に対して、国連の「あなたが選ぶ世界」キャンペーンに参加すること、国連中央緊急対応基金に寄付すること、「人道メッセンジャー」となって人道支援活動をサポートすることなどを強く呼びかけました。

　今から13年前の2003年8月19日、バグダード駐在の国連事務所が爆弾を搭載した車に襲撃され、22人が死亡、150人余りが負傷する事件が起こりました。「世界人道デー」は、この襲撃事件で死亡した犠牲者を記念するため、事件から5年後の2008年、国連総会で定められたものです。（藍、む）