この伝統に基づけば、第31回夏季オリンピック開幕の7日前から第15回パラリンピック閉幕の7日後までの期間、世界各国はあらゆる戦争行為を停止することになります。

　リオ・オリンピック開幕一週間前に当たる29日、潘事務総長は、「休戦を実現するのは難しく見えるが、オリンピック精神は我々に困難に立ち向かうことを呼びかけている。休戦はオリンピックが求める価値観、すなわち尊重、友誼、団結と平等を表すものとなる」とのよびかけを発表しました。

　また、潘事務総長は、「今回のオリンピックでは、初めて難民選手代表団を編成し、母国を離れざるを得ない境遇にある選手たちに金メダルを争奪するチャンスを与えている。彼らがパワーを発揮するのと同時に、世界各国に向けて、共に難民問題の根本への対応に努力することを呼びかけなくてはならない。武力衝突は人々が流浪の身となる最大の原因であり、オリンピック休戦の伝統を守ることは一致団結の精神を体現する最良の方法となる」と語りました。（雲莎、む）