第27回アラブ連盟首脳会議は25日、モーリタニアの首都ヌアクショットで「ヌアクショット宣言」を発表して閉幕しました。アラブ連盟の国々は地域の安全と領土保全を維持する決心を改めて強調し、メンバー国が直面している領土保全と安全分野における脅威に対応していく決心を表明しました。

　宣言の内容は、安全分野における協力強化、テロ取り締まりにおける連携、アラブ国家連合部隊の設置、パレスチナ問題、シリアとリビアの情勢などに及んでいます。

　宣言は、「アラブ世界は連携してテロリズムと極端主義を根絶すべきだ」と指摘した上で、協調と協力を強化し、共に挑戦に立ち向かうよう各メンバー国に呼びかけています。

　また、アラブ連盟のアブルゲイト事務局長は「前回のサミットでアラブ国家連合部隊の創設が決められたが、各国の利益訴求が異なるため、進展を見ていない。今後、協調を継続し、アラブ国家連合部隊の創設を推し進めていく」と述べました。（藍、む）