中国社会科学院中国辺疆研究所が主催した「南海問題と地域協力発展のハイレベルシンクタンク学術シンポジウム」が18日、シンガポールで開幕しました。19日に開かれた記者会見の場で、中国海軍軍事学術研究所の研究員・張軍社氏は「南海には『航行自由』についての問題は存在しない。アメリカと日本、およびそのほかの国の軍事演習は地域の平和と安定維持に積極的な役割を果たすものではない。これら国々に、軍事演習をやめるよう求める。南海問題は中国とフィリピンの問題であり、アメリカや日本といった地域以外の国の問題ではない。このほどの南海仲裁案から見ても、地域外の国が裏で操作を行う目的は中国と関係国の発展プロセスを破壊することであり、無責任だ」と指摘しました。

　また、張氏は「イギリスはこのほど、報告を発表し、イラクが大量破壊兵器を保有していなかったことを明らかにした。このことによって、アメリカとイギリスがイラク戦争を起こした利己的な目的が暴露された。一部の西側諸国にはシリア、イラクなどの中東地域の国の緊迫した情勢への責任がある。西側諸国のフォロワーとなり、騒ぐのであれば、必ずや悲惨な結果を招くだろう」と強調しました。（殷、謙）