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中国学者、仲裁終了後の南海の主権をめぐる争いが開始

2016-07-12 13:15:17     cri    
 フィリピンの一方的な申し立てによって設立された南海問題仲裁裁判所は12日、いわゆる最終裁決を行います。

 その裁決結果について、南京大学中国南海協同創新研究センターの朱鋒教授は戦略上重視する必要があるが、戦術上では冷静さを保たなければならないと述べ、さらに「裁決は国際関係における権力闘争の現れである。仲裁案関連の国々がどんなに暴れていても、裁決結果はただの紙切れ同然だ。裁決結果がでたとしても、フィリピンの提起による南海問題仲裁案が終了したとは言えない。仲裁が終了したとしても、南海の主権をめぐる激しい争いが今から始まったばかりと言える。われわれは、中国が主権を維持する決意をはっきり表明するとともに、世界に向けて中国の南海の主権と海洋権益における基本的内容を伝えるべきだ。また、フィリピンとできるだけ早く二国間対話を行うべきだ」と話しました。

 仲裁結果がもたらす悪影響について、中国南海研究院の呉士存院長は「南海情勢の発展に対して予測できない事態の発生が増加するだろう。中米両国が仲裁裁決の実施をめぐる世論戦、外交戦、海上での争いも激しくなるだろう」と予測しています。

 また、呉院長は「南海問題は多くの国に関わり、争議となる島嶼が多く、海域が広いことから、短期間でこれらの問題を解決することは期待できない。直接当事国による和平交渉は問題解決の唯一の方法だ」と明らかにし、争議解決の前に、共同開発を通じて相互信頼関係を築き、南海問題の最終的な解決に良好な外部環境を作っていくと提案しました。(殷、kokusei)

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