外務省の洪磊報道官は29日、北京での定例記者会見で、「カンボジアのフン・セン首相が南海問題において示した客観的で公正な立場を高く評価する」と述べました。

　カンボジア人民党の議長も務めるフン・セン首相は28日、南海問題について「カンボジア人民党は、フィリピンの提起した仲裁裁判をめぐり、東南アジア諸国連合（ASEAN）が声明を発表することに反対する」と述べた上で、域外国による南海問題への干渉の停止や、関係国による「南海各側行動宣言」の履行を呼びかけました。

　これについて、洪報道官は「カンボジア側の発言が改めて示しているように、一部の国は、フィリピンが提起した仲裁裁判を利用して中国とASEANの関係を引き離し、地域の平和と安定を破壊しようとしている。そういった企みは人心を得ないもので、失敗することは明らかだ」と批判しました。（鵬、謙）