1、仲裁裁判所は基本的な事実を無視し、フィリピンが提出した証拠のみを採用している。
2、 仲裁裁判所の解釈と法律は明らかに誤りで、『国連海洋法条約』の持つ権威性と統一性を損なった。
まず、フィリピンの提訴は領土と主権の事項に属しているため、仲裁裁判所は越権管轄することになり国際法に背いている。
次に、フィリピンの提訴は中国側が2006年に発表した声明で仲裁裁判所の管轄外だと明らかにされたもので、仲裁裁判所がそれを処理する権力はない。
3、 仲裁裁判所は当事者双方で海洋紛争を解決する権利を剥奪した。
海洋境界線の画定は大きなプロジェクトである。関連島嶼の法律的な地位と海洋権利を定めることは海洋境界線の画定に不可欠な部分だ。これは国際司法活動で広く採用されているやり方で、国際法分野で権威のある学者や、仲裁人に認められている。仲裁裁判所は中国が2006年に出した声明を無視し、中国とフィリピンが境界線画定交渉を行う前に関連島嶼の法律的な地位という問題をむりやり処理した。これは、両国の紛争への干渉であり、当事国が交渉で解決する権利を剥奪した。
仲裁裁判所が管轄権問題をめぐって下した裁決は明らかな誤りで、法律的な効果はない。
(殷、keiko)
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