5月7日から9月4日にかけて、「敦煌莫高窟、中国シルクロードの仏教芸術」をテーマにした展覧会がアメリカのロサンゼルスで開かれます。莫高窟の四つの洞窟と藏経洞の一部の美術品を鑑賞できるということです。敦煌研究院が3日に発表しました。

　今回の展覧会はアメリカのゲティ研究所、敦煌研究院と敦煌基金会が共催するもので、敦煌遺跡について、西暦4世紀から造営され、14世紀に打ち捨てられ、20世紀に再びよみがえったその歴史を体験することができます。また、珍しい文物の展示を通して、石窟の複製品やメディア体験といった三つの補助的なコーナーがあるということです。

　今回の展示会には、海外に流出した莫高窟に関する貴重な文化財なども出展されます。そのうちの43点は大英博物館、大英図書館、ギメ東洋美術館、フランス国立図書館に所蔵されているもので、文書、絹絵、刺繍、草稿、儀式図などのほか現存する世界最古の書物「金剛経」が含まれます。

　今回の特別展の主要展示品は莫高窟蔵経洞のものです。蔵経洞には千年の歴史を持つ4万点以上の美術品が収められていたもので、1900年に発見されました。その後、イギリス、フランス、ロシア、日本とやメリカの探検家らが敦煌を訪れ、1000点以上の文物を自国に持ち帰っています。 （雲莎、謙）