国連のデミストゥラ・シリア問題担当特使はジュネーブで現地時間の28日早朝、「今月13日にスタートしたシリア問題ジュネーブ和平協議の第2ラウンド会合は27日、予定通りに終了した。次回の交渉日程は未定だ」と明らかにしました。

　デミストゥラ特使は「シリアでは、2月27日に実施された停戦が継続しているものの、極度の危険状態に陥っていることに変わりはなく、いつ崩壊してもおかしくない状態だ」と懸念を示しました。また、「ようやく手にした停戦の継続のため、関係各国と国際社会は最高指導者レベルによる働きかけをしてほしい。次の段階の和平交渉の開催を促すために、シリアを支援する国際チームのメンバー国は閣僚級会議を早期開催するよう求める」と呼びかけました。

　今回終えた和平交渉については「順調ではなかったが、参加したシリア政府代表団、主要な反体制派代表団、シリア女性代表団および関連政治団体は、いずれも政治手段による衝突解決を希望している。過渡期の政治と暫定政府の構成などについても合意した」と述べました。（朱、謙）