北京モーターショー2016が4月25日から5月4日にかけて開かれています。今回のモーターショーには、日本から複数の企業が出展しており、中でも注目されている会社の一つは、今回初めて北京モーターショーに出展する自動車用変速機（AT・CVT）の専門メーカー「ジヤトコ株式会社」です。

　昨年、初出展を果たしたジヤトコは上海モーターショーに続き、北京モーターショーに出展することにより、中国のクルマ社会の発展に貢献する高い技術力と市場実績に裏付けられたトランスミッションと企業活動について、「より多くの中国の人々に理解してもらうことを目指している」ということです。　　　　　

　ジヤトコブースでは、同社の主力商品であるCVTを中心に、ステップAT、ハイブリッド車用トランスミッション等を展示し、エンジンやモーターからの動力を最適な制御で伝達し、クルマの動力性能や燃費性能の実現に重要な役割を果たすトランスミッションの世界を紹介すると同時に、VR（バーチャルリアリティ）技術により、CVT走行を体験できるCVTバーチャルドライビングコーナーも設置しています。

　中国では、生産拠点であるジヤトコ（広州）自動変速機有限公司で、2009年に生産を開始。現在の生産能力は100万台で、「Jatco CVT7 W/R」「Jatco CVT7」「Jatco CVT8」の主要モデルの全てを生産しています。

　業界リーダーとしてグローバルな成長を目指すジヤトコの中期計画において、中国は重要な戦略市場となっています。依然成長を続ける中国の自動車市場で2ペダル市場は拡大しており、環境性能と動力性能にすぐれたCVT搭載車の台数も伸びています。（Mou）