張高麗副首相は、習近平国家主席の特使として、ニューヨークの国連本部で開かれた「パリ協定」署名式に出席し、中国を代表して「パリ協定」に署名しました。また、署名式前の開幕式で、張特使は「『パリ協定』履行を推進し、人類に美しき故国を」と題した談話を行いました。

　張特使は、「パリ協定」の交渉において、中国は各国と緊密な連絡を保ち、一部の重要課題の解決に重要な役割を果たしたとした上で、「中国は責任ある発展途上国として、革新・調和・エコ・開放・共有という発展理念を徹底しており、『パリ協定』を真摯に履行し、地球気候変動に対応するため弛まぬ努力をしていく」と強調しました。

　張特使はまた、以下の三点を表明しました。

　第一に、中国が「パリ協定」にいち早く加入すること。今年9月の杭州20カ国・地域（G20）首脳会議の開催までに、中国国内における承認手続きの終了を目指します。

　第二に、国内の温室効果ガスの排出削減に努めること。向こう5年間、国内総生産（GDP）単位あたりのCO2排出量を18％削減していきます。

　第三に、気候変動対応における国際協力の強化を行うこと。中国は「パリ協定」に関する今後の協議に積極的に参加し、協定で定められた一連の定例措置を着実に実施していきます。今年始動させた、他の発展途上国における気候変動に対応するためのファイナンス能力の向上に対する補助を含む、「気候変動南南協力基金」の新たな協力プロジェクトなど、気候変動対策における南々協力の範囲を拡大していきます。（Yan、む）