中国共産党中央政治局常務委員でもある張高麗副首相は17日に広西チワン族自治区の南寧市で、第12回中国・アセアン博覧会と中国・アセアンビジネスと投資サミットに参加するため中国を訪れたタイのタナサ副首相、ミャンマーのサイ・マオ・カン副大統領、ラオスのレンサワット副首相とそれぞれ会談を行いました。

　タイのタナサ副首相との会談で、張高麗副首相は「習近平国家主席がアセアン諸国を訪問した際、21世紀海上シルクロード建設という重要な協力の提案を打ち出した。今回の中国・アセアン博覧会は『21世紀海上シルクロードの共同構築』をテーマとしたもので、中国とアセアン諸国の共通の願いを表している。タイとともに鉄道建設、農産物貿易、安全、防衛などを重点に協力を進め、中国・アセアン関係のレベルアップを促していく」と述べました。

　これに対し、タナサ副首相は「中国とともに、各分野における両国の実務的な協力を推し進め、アセアンと中国の関係発展を促進したい」と表明しました。

　ミャンマーのサイ・マオ・カン副大統領との会談で、張高麗副首相は「今月初め、習近平主席と李克強首相はそれぞれテイン・セイン大統領と会談を行い、両国の全面的なパートナー関係の強化で合意していた。双方は戦略の面で相互信頼を強め、ハイレベルの交流を密にし、重要な協力プロジェクトの進展を速め、産業協力を積極的に繰り広げ、両国関係の持続的かつ安定した発展を推し進めていきたい」と表明しました。

　これに対し、サイ・マオ・カン副大統領は「ミャンマーは中国との関係を非常に重視し、『一帯一路』の建設に積極的に加わりたい」と述べました。

　ラオスのレンサワット副首相との会談で張高麗副首相は「中国はラオスとの戦略的交流を保ち、『一帯一路』の構想をラオスの発展戦略と結びつけ、両国の全面的な戦略協力パートナーシップを引き続き推し進めていきたい」と表明しました。

　これに対し、レンサワット副首相は「インフラ整備や経済協力区域の建設、投資などの分野で中国との互恵協力を進めていきたい」との姿勢を示しました。