中国の楊潔チ国務委員は現地時間の14日、パリにあるフランス国際関係研究所（IFRI）で演説し、「中国とアセアン・東南アジア諸国連合の間では、個別の国々との領土や海洋権益のをめぐる争いがあるものの、中国とアセアン全体の協力は止まらないどころか、加速している」と強調しました。

　この中で、楊潔チ国務委員は「中国とアセアン諸国の指導者は毎年、ハイレベルの往来を行っている。去年、中国とベトナム、インドネシア、シンガポールの首脳は互いに訪問を行った。また、ラオスやカンボジア、ミャンマー、東ティモールなどの国の元首は去年の9月3日に北京で行われた抗日戦争・反ファシズム戦争勝利70周年記念活動に出席した。そして、中国とアセアン諸国の民間的往来や人的交流は更に活発になり、去年1年だけで、延べ2300万人が行き来し、史上最多を記録した」と述べました。

　楊国務委員は、また「中国とアセアンは、各分野において実務的な協力を行っている。双方は、高速鉄道などの分野における協力プロジェクトを相次いでスタートさせた。中国とマレーシアやシンガポール、インドネシア、ベトナムは生産能力と金融分野での協力を絶えず推進していく。中国・アセアン自由貿易区の昇格交渉も無事に完了した。去年、初の中国・アセアン国防長官の非公式会合と執法安全協力閣僚級対話が行われ、また、つい最近、初の瀾滄江-メコン川協力首脳会議が成功裏に閉幕した。今年は中国・アセアン対話関係樹立25周年を迎えるが、われわれは引き続きアセアン諸国との友好協力を深化させ、アジアと世界の繁栄と安定に更に寄与していきたい」と述べました。

（藍、謙）