習近平国家主席は21日、人民大会堂でドイツのガウク大統領と会談を行いました。両国首脳は中国ドイツ全方位的戦略パートナーシップを強化させ、国際的な困難に直面するなかでの協力を更に密接にすることで合意しました。

　習国家主席は席上でガウク大統領の初の中国訪問に歓迎の意を表した上で、「中独の全方位的な戦略パートナーシップを強化させる上で、最も重要なことは戦略的かつ長期的な立場から両国の関係発展の方向を把握することにある」と述べ、続けて両国の協力について「双方はいま『中独協力行動要綱』が達成した合意と提議を着実に実施している。今後はさらに一歩進み、第三国も交えた協力を切り口とする『一帯一路（シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード）』構想と『亜欧互聯互通（アジア・欧州コネクティビティ）』建設のために手を取り合い、国際市場を切り開いていく。両国は気候変動、安全など国際事務面での協力を積極的に強化し、国連をはじめ多国間枠組内の協調と協力を深めていく必要がある」との考えを示しました。

　これに対し、ガウク大統領は「ドイツと中国はそれぞれ欧州とアジアの重要な国であり、両国国民は共に平和と発展を重んじている。両国の社会制度は異なるが、相互尊重と相互信頼を基盤に双方関係の発展を推進することができる」と述べました。（HJ　謙）