昨年11月に行われた第6回中日韓首脳会議の共同宣言で開催が決まった、初の中日韓教育相会合が30日、韓国の首都ソウルで開かれました。会合には中国の袁貴仁教育相、韓国の李俊植（イ・ジュンシク）副首相兼教育相、日本の馳浩文部科学相が出席しました。

　3カ国の教育相は、「この会合の開催は、中日韓教育相会合メカニズムが正式に確立されたことを表している。教育相会合は教育の分野における3カ国の連携を深めていくうえでの一里塚となり、今後の東北アジアないしアジア全体の教育協力を率いていくものとなる。3カ国は、この会合メカニズムを通して、高等教育や職業教育、基礎教育などの分野での協力を全面的に強化していく」と、意見が一致しました。

　中国の袁貴仁教育相は席上で、「3カ国が将来に向かって、教育の分野で協力を進めていくことには重要な意義がある」としたうえで、「キャンパス・アジア構想（2010年4月に中日韓政府が立ち上げた、3カ国間の質の保証を伴った学生交流を推進するための構想）」を引き続き拡大させていくことや、中日韓大学院長フォーラムを開催すること、グローバルな人材の育成や語学教育などの分野での協力を深めていくことなどを提案しました。

　会合後、3カ国の教育相は「中日韓3カ国教育協力ソウル宣言」に調印しました。

　第2回中日韓教育相会合は2017年、日本で開催される予定です。（藍、謙）