中国の習近平国家主席は現地時間2日、南アフリカの行政首都・プレトリアでズマ大統領と会談しました。

　両首脳は、中国・南アフリカ関係が歴史的な発展のチャンスに恵まれ、双方は、両国の首脳が達した合意と『中国・南アフリカ5－10年協力戦略計画』に基づいて、中国・アフリカフォーラム・ヨハネスブルグサミットを新しい起点とし、両国関係を新しい段階に引き上げることで合意しました。

　会談の際、習主席は「双方は、両国関係を、対外政策戦略の支点と、優先して発展させる方向とする。双方の共同の努力の下で、両国の全面的戦略パートナー関係が勢い良く発展し、政治的相互信頼が絶えず強められ、各分野における実務的な協力が速やかな発展を遂げ、両国の人々に確実な利益をもたらしたい」と表明しました。

　これに対し、ズマ大統領は「当面双方はともに努力し、両国首脳の合意と『中国・南アフリカ5－10年協力戦略計画』を履行していく。双方は、貿易投資、インフラ整備、海洋経済などの分野における協力を推し進めている。経済貿易、科学技術、エネルギー、金融などの協力を拡大したい」と述べ、中国企業の南アフリカへの投資に歓迎の意を表し、主要20カ国・地域（G20）首脳会議の中国杭州市での開催を支持する意向を表明しました。

　習主席はまた、「まもなくヨハネスブルグで中国・アフリカ協力フォーラムを開催するが、双方は『中国とアフリカの提携と共同発展』というテーマをめぐって、今後3年の協力を共同企画し、アフリカの工業化、農業の近代化を加速し、アフリカの持続可能な発展を支援していく」と述べました。（MOU）