中国外務省の洪磊報道官は29日の定例記者会見で、中国が国連の平和維持活動を揺るぎなく支持し、世界平和を断固守っていくことを表明しました。
洪報道官は、習近平主席が28日、国連創設70周年にちなんだ一連のサミットに出席した際、国連平和維持活動の改善と強化に向けた提案を行ったことを紹介しました。そのうえで、「習主席は、新たな国連平和維持待機メカニズムに中国が加わり、率先して、通常の平和維持警察隊と、8000人規模の平和維持待機部隊を編成することを宣言した。また、国連の求めに積極的に応え、より多くのエンジニアリング、輸送、医療関係者を平和維持活動に派遣することも表明した。さらに、今後5年間で、各国に平和維持要員2000人を育成するほか、教育や機材の提供を含め、10の地雷除去プロジェクトを展開していく。これからの5年で、アフリカ連合に総額1億ドルの軍事援助を行い、アフリカの通常部隊及び危機対応即応軍隊の整備をしていく。アフリカにおける国連の平和維持活動で、初のヘリコプター分隊を配備する予定だ。中国―国連平和発展基金の資金の一部も国連平和維持活動に充てると宣言した」と話しました。
洪磊報道官は、このような発表は中国が国際平和と安全の維持に向け、より大きな国際的な責任を負ううえでの重要な措置であり、世界の平和を断固維持していくという決心と、国連平和維持活動への揺るぎない支持を表したものだとしました。
さらに、洪磊報道官は「1990年に中国が平和維持活動に軍事オブザーバーを初めて派遣してから、これまでに、のべ3万人の平和維持要員を派遣し、相次いで29陣の平和維持活動に参加した。現在、約3100人の中国軍人と警察が10の平和維持ミッションに参加しており、派遣人数は国連安保理5カ国の中でトップである。彼らはそれぞれのミッションを見事に果たし、駐在国において平和と安定を回復し、生命や財産を守る上で優れた貢献をし、国連と関連諸国の賞賛を得ている。中国は今後も引き続き、多国間主義を堅持し、国連平和維持行動を支持し、その参加を拡大していくことで、世界の平和と安全に、より積極的かつ重要な貢献をしていく」と話しました。(Yan、山下)
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