中国の王毅外相は16日、北京で行われたブルーホールフォーラムで、習近平主席の今回のアメリカ訪問について、「信頼を増進し疑惑を取り払う旅、協力にスポットを当てる旅、人民に向けた旅、未来を切り開く旅」という4つの言葉で説明しました。
1つ目は「信頼を増進し疑惑を取り払う旅」。習主席はオバマ大統領と多ラウンドの会談を行い、アメリカ政府各界の人々と広く接し、中国の平和発展、協力共栄の理念を説明し、中米両国が国際秩序とアジア太平洋秩序などの問題を取り扱う時に、アメリカ側が懸念する衝突の発生という心のわだかまりを解消していく。
2つ目は「協力にスポットを当てる旅」。双方は経済貿易、エネルギー、人文、気候変動、環境保護、金融、科学技術、農業、法執行、国防、航空、インフラ整備など諸分野における重要な共通認識を達成し、将来に深遠な影響力を与える一連の重要な協力協定を結ぶ。双方はまた、当面各地域問題や国際問題について突きこんだ意見交換を行い、協調と協力を更に強化していく。また、アジア太平洋協力、イラン核問題の全面的な合意の実施、テロ取り締まりと法執行、朝鮮半島の非核化推進、国際平和維持活動、野生動植物の保護などについて協力を強化し、世界の平和、安定と発展を促進していく。
3つ目は「人民に向けた旅」。習主席の米国訪問は西海岸のシアトルから始まり、アメリカ各界の人々との触れ合いから始まる。各州郡、企業、友好団体、各界の人々と交流し合い、各界の人々に向けた演説を行う。中米双方はまた、中米両国を行き来する学生や、観光客のために講じた一連の重要な措置を発表する。
4つ目は「未来を切り開く旅」。習主席の訪米は過去を締めくくるだけでなく、アメリカとともに、未来を切り開いていく。両国は終始新しい形の大国関係を構築する道に沿って歩き続け、互いに尊重しあい、両国関係の安定発展を保ち、世界の平和と人類の発展を促していく。
王外相はまた、中米関係のホットな問題について、「中国の発展は他国の利益を侵食することではなく、共同利益を大きなものにすることだ。中国の目的は勢力範囲を争うことではなく、利益と運命の共同体を築くことだ。中国の『一帯一路』提案はいわゆる『主導権』を取ることではなく、各国の共同発展に新たなチャンスを与えることだ。中国のアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立は、現在の金融システムをさらに健全なものにし、融資のボトルネックを克服することだ。中国の南海での必要な建設は誰かを狙っているわけではなく、駐屯条件を改善するためのものだ」とし、「現在の国際秩序には、中国のたゆまぬ努力も含まれている。われわれはファシズムに勝ったことを基礎に打ち立てた国際秩序に挑戦する理由がない。また自らが参加した国際体系を覆す動機もない。中国は各国とともに、国際秩序と国際体系を更に公平的で合理的な方向に向かって発展させていくためにしかるべき役割を果たしていきたい」語りました。(白、kokusei)
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