中国外務省のホームページによりますと、フィリピンが求めている南海仲裁手続きの管轄権問題について先日公表された口頭弁論の記録に対する中国の評価を問われ、華春瑩報道官は「中国はフィリピンが一方的に提起した仲裁を受け入れず、参加しないという立場を繰り返し表明してきた」と答えました。
華報道官はその席上で「この立場は国際法上の十分な根拠があり、変わることはない。中国外務省は2014年12月7日に『中華人民共和国政府の、フィリピン共和国の提起による南海仲裁手続きの管轄権問題の立場に関する文書』を発表し、その中でフィリピンの求める仲裁裁判所に管轄権がないことや中国政府が仲裁を受けいれず、参加しない法理上の根拠を明らかにしている」と話しました。
華報道官はまた「フィリピン側は、中国側と重ねて確認した合意や『南海各方面行動宣言』の約束に反し、中国フィリピン南海紛争の核心が領土の主権の紛争と海洋権益の両方にまたがる問題であることを無視し、一方的に関連紛争の強制仲裁を提起し、国際法に違反し、法的手続きを濫用すると同時に、中国の主権国と『国連海洋法条約』締結国の合法の権利をひどく侵害した。フィリピン側は一方的に仲裁を進め、南海における中国の領土の主権と海洋権益を否定することを企て、関連問題において中国側に妥協させようと強いる。これは現実的でないだけでなく、『国連海洋法条約』の完全性を損ない、国際海洋法秩序にひどい衝撃を与えるものだ」とした上で、「中国側は、国際法が認める中国の紛争解決方法の選択の権利を尊重し、交渉を通じて南海の関連紛争を解決するという正しい道に戻るようフィリピン側に強く促す」と述べました。(hj、小山)
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