会員登録

新華社通信:ポツダム宣言遵守の現実的意義~①

2015-07-26 14:26:44     cri    

 1945年7月26日、ドイツのベルリン南西部にあるポツダムで、戦後の国際秩序の構築やアジアの平和と安定の基礎を築く重要な文書が調印されました。これが「ポツダム宣言」です。

 70年の時を経て、世界情勢は変遷したものの、世界各国の人々が手を携えて平和と安定を守るという初心は変わっていません。70年後の今、この「ポツダム宣言」を遵守することは、第二次世界大戦の勝利の成果であり、東アジア、ひいては世界の平和と安定の維持、そして、日本が再び軍国主義の道を歩まないようにする上で重要な意義があります。

 戦争を終結させ、日本に降伏を迫る

 「ポツダム宣言」の正式名称は「中米英による日本への降伏要求の最終宣言」で、全部で13項目からなっています。中、米、英(ソ連は後に参加)はこの中で、「日本国政府は直ちに全日本国軍隊の無条件降伏を宣言すべし」と求め、「これ以外の選択は迅速かつ完全な日本国の壊滅しかない」としました。

 「ポツダム宣言」は日本が仕掛けた戦争の侵略的な性質について十分、かつ明確に認識しており、日本軍国主義そのもの及びその土壌を容赦なく根絶やしにし、宣言を踏まえた上での戦後秩序の確立において明確な立場を示しました。

 また、「ポツダム宣言」は、主として日本の戦後処理、即ち、日本が侵略、略奪した領土の断固とした剥奪、日本軍国主義を産み出した国家装置の徹底的な破壊、日本の戦争能力の厳格な制限、戦犯の公開裁判、そしてこれらを踏まえた上での東アジア地域および国際新秩序の構築について定めています。

 今日、「ポツダム宣言」を読み返しても、人々は依然としてこの国際文書の尊さと重要性を感じ取ることができます。

 ・政治において、日本の戦争能力を厳格に制限し、その思想を根絶する。すなわち、「日本国民を欺いて世界征服に乗り出す過ちを犯させた勢力を永久に除去する。無責任な軍国主義が世界から駆逐されるまでは、平和と安全と正義の新秩序も現れ得ないからである」。

 ・日本の平和と民主に関する制度の確立、侵略戦争を起こした戦犯を処罰する。すなわち、「日本における捕虜虐待を含む一切の戦争犯罪人は処罰されるべきである。日本政府は日本国国民の民主主義復活を強化し、これを妨げるあらゆる障碍は排除すべき」である。

 ・「カイロ宣言」を改めて確認し、日本の領土範囲を制限する。すなわち「カイロ宣言の条項は履行されるべきであり、日本国の主権が及ぶのは本州、北海道、九州および四国ならびに我々の決定する諸小島に限られる」。

 中国社会科学院日本研究所の高洪研究員は新華社通信の取材に対して、「ポツダム宣言」は日本帝国主義を最終的に打ち壊し、第二次世界大戦の終結に非常に重要な役割を果たしたと評価しています。(つづく)

 新華社通信:ポツダム宣言遵守の現実的意義~②

 新華社通信:ポツダム宣言遵守の現実的意義~③

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS