中国の北方地域は、本格的な冬に入りました。旅行代理店によると、この時期旅行先で人気なのは、中国西南部の雲南省だそうです。雲南省は地理的な条件に恵まれ、冬でも晴れの日が多いのです。「常春の町」と呼ばれているのは、そうした理由からです。
雲南省の有名な観光地といえば、まずは中心都市の昆明です。昆明市内には多くの見どころがあります。有名なのは、「石林」です。およそ2億7000万年前の海底が隆起して、長い年月の間に浸食・風化されて現在の形になったとされています。変わった形をした大小様々な岩が林立するようすは、まさに石の林です。
雲南省ぺー族自治州にある大理という町も有名です。ペー族の文化を感じながら町を散策するのは、非常におもしろいものです。大理にはほかにも、「蒼山」という山や、そのふもとの「ジ海」という湖などの見どころがあります。
麗江という町もとても魅力的です。古い市街地には、ナシ族独特の家屋が所狭しと建ち並び、その間を細い石畳の小路が網の目のように、四方八方に延びています。麗江は1997年に、ユネスコ世界文化遺産に登録されています。町を歩くと、気持ちがとても落ち着きます。
そのほかにも雲南省には、シーサンパンナやシャングリラなど、美しい場所がたくさんあります。皆さんもぜひ、訪ねてみてください。
「今週のワンポイント」のコーナーでは、日本と縁の深い観光地・山東省威海市の石島赤山をご紹介します。
「旅インフォメーション」のコーナーでは、中国での旅に役立つ情報をお届けします。(担当:任春生)
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