長白山は、中国東北部の吉林省の東南部、中国と朝鮮の国境にあります。また、図門江や鴨緑江、松花江といった三つの川の源でもあります。長白山は、その美しい風景や高い森林カバー率に加え、多種多様な動植物が生息していることから、1980年に国連から国際生物圏保護区に指定されました。また、2007年には国家4A級観光地にもなっています。
長白山は現在は休火山ですが、これまでに数回噴火しています。この噴火により、美しい地形が形成されました。長白山観光地は、滝・温泉・峡谷・森林・せせらぎなど美しい風景で有名です。
長白山の見どころで一番有名なのは、天池という湖です。天池は、長白山主峰の火山口にある国内最大のカルデラ湖です。海抜2150メートルの地点に位置し、南北485キロメートル、東西335キロメートルで面積は10平方キロメートルです。また、深さは204メートルです。天池の周辺には16の峰があり、湖はまるで峰々に囲まれている玉のように輝いています。
天池は天然のダムでもあり、貯水量は20億立方メートルとなっています。水量は豊富で、火山口の下方から流れ出し、落差1000メートルの滝となって流れ落ちます。これが、国内外で知られている長白山大瀑布です。大瀑布のほか、この周辺には長白温泉があります。面積1000平方メートルの敷地内に13の温泉があり、水温は60度から80度までで、関節炎や皮膚病の治療に効果があるとのことです。
吉林省はここ数年、観光業を発展させるため、長白山の旅行資源を開発しています。今年6月末には、2008年中国長白山国際観光祭が開幕しました。観光祭は5ヵ月にわたって開かれ、スポーツやグルメなどをテーマにしたイベントが多く行われます。(担当:任春生)
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