5月12日午後2時28分、中国四川省でマグニチュード8.0の大地震が発生しました。28日正午までの統計によりますと、この大地震による死者は68109人、負傷者は364552人にのぼっています。また、このほか19851人が行方不明となっています。さらに衛生省の発表によりますと、大地震で負傷して入院した被災者は85722人で、このうち55514人が退院し、15394人が今なお入院中とのことです。四川省以外の地域に運ばれて治療を受けている負傷者は6928人にのぼっています。
中国地震局によりますと、被災地では26日正午時までにマグニチュード4.0以上の余震が187回起きています。特に25日午後4時21分には、青川県でマグニチュード6.4の余震が発生しました。この余震により、成都市や重慶市、西安市などでも揺れを感じました。これは四川大地震発生後最大の余震となり、8人が死亡し、926人が負傷しました。
現在、被災地で問題となっているのは、土砂によって川の流れがせき止められてできた「せき止め湖」です。中国地質調査局が22日に調査した結果、このような「せき止め湖」は34ヶ所見つかり、そのうち水の量が300万立方メートルを超える大型の湖は8ヶ所ありました。現在、水利部門の関係者や軍が「せき止め湖」の様子を24時間体制で観測するなどして対応しています。
全国各地からテントや布団、医薬品などが届けられているほか、仮設住宅の建設も進んでおり、被災地住民の生活は徐々に安定しています。1日も早い復興を心からお祈りします。
今週の番組はいつもと予定を変更して、特別シリーズ番組「美しい広西」をお送りします。この番組は5回シリーズで、中国西南部の広西チワン族自治区の美しい風景を紹介していきます。番組では毎回2問、合計10問のクイズを出題します。クイズにご解答いただいた方の中から、抽選で広西チワン族自治区への旅など豪華プレゼントを差し上げます。ふるってご参加ください。
今週は第2回目「『白頭葉猿』のふるさとへ」をお送りします。(担当:任春生)
|