今年、中国では祝日法の改正が行われました。大きく変わったのは、5月1日のメーデーを祝う大型連休です。昨年までは1日から7日まで1週間の連休がありましたが、今年からは1日から3日までの3連休に短縮されました。
海外など遠方に旅行することが難しくなったため、今年は近場への旅行を楽しむ人が増えました。特に都会に暮らす人は、郊外の農村に出かけた人が多かったようです。郊外への旅は、桃の花を観賞したり、水辺で遊んだり、都会の喧騒を離れてリラックスできることが魅力です。
北京市観光局によりますと、この3日間に、北京市郊外へ出かけた人の数は40%増え、のべ94.4万人に達したということです。また、これに伴い、郊外の観光地における観光収入が70%増加し、6273万元(およそ7億5276万円)に上りました。
これに対して、北京市内の観光地を訪れた人の数はのべ135万人と、昨年同期の大型連休に比べて28%減りました。入場者数は、北京故宮博物院が11%減、万里の長城「八達嶺」が20%減と、軒並み昨年より減少しました。
しかし一方で、毎年大型連休に旅行客が集中してしまうという問題は緩和されました。これまでは観光客が集中して、観光地側が対応し切れなかったり、公共交通機関が麻痺したりという問題が各地で見られました。中国では、今回のように大型連休を短縮し、ほかの時期に休日を制定するなどの方法で、こうした問題を効果的に解決しようとしています。
「今週のワンポイント」のコーナーでは、青海省の名物料理の醸皮や羊腸麺などをご紹介します。
「旅インフォメーション」のコーナーでは、中国観光に役立つ情報をお届けします。(担当:任春生)
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