先日、友達と一緒に遊びに行くとき、お腹が空いて急に焼き芋を食べたくなりました。記憶によれば、リヤカーの屋台の焼き芋屋さんが町のあちこちにいるはずですが、その日は20分ぐらい歩いても見つかりませんでした。しょうがなくて最後にマクドナルドを選びました。
子供の頃、焼き芋のにおいがするといつも食べたくなりました。その頃は、子供のおやつがあまりなかったので、週に一回ぐらい焼き芋を食べるのが楽しみでした。でも、今は、そのにおいがあまりしなくなりました。その原因といえば、一つには衛生面の問題から政府に取り締まられたことが上げられますが、主な理由は、やっぱり食べる人がだんだん少なくなったからだと思います。現在、スーパーに行けば様々なおやつやお菓子があります。子供たちのお腹は多分、焼き芋を入れる隙間がないのでしょう。
世の中が変わっていくにつれて、食べるものも変わっていきます。中には、完全に姿を消してしまったものもあります。でも、それらの食べ物のおいしさは、その時代を生きた人々の記憶に鮮明に残っています。年をとってもその味は変わらないと思います。いつか、その味を探す旅をしてみたいです。
さて、今週の番組をご紹介しましょう。
今週の「ワンポイント」のコーナーでは、京劇を鑑賞できる北京の湖広会館をご紹介しました。湖広会館は1807年に建てられたものですが、最初はどういう目的で使われたのでしょうか?番組の中に答えが含まれています。湖広会館では、京劇の歴史を遡ることが出来ますし、中国の伝統的な建築文化にも触れることが出来ます。現在、毎日多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。その魅力を知りたい方は、ぜひ番組をお聴きください。
「旅インフォメーション」では、3つの観光情報をご紹介しました。
まずは、広西チワン族自治区からの情報です。
広西チワン族自治区観光局によりますと、12月上旬、広西チワン族自治区南寧市の馬山で第1回文化観光グルメ祭りが行われました。
馬山は美しく、悠久の歴史を持つ、広西民俗芸能の故郷です。"中華民族文化の宝"と称えられるチワン族の独特な民俗歌謡の発祥地でもあります。また、ここには世界十大洞窟の一つに数えられる金倫洞、千年の歴史を持つ仏教のお寺、霊陽寺、天然の酸素の供給場所と呼ばれるノーラ生態保護区などの見所があり、木の根の彫刻や鮮やかな民族衣装などの民芸品もあります。
また、馬山には独特な飲食文化があります。多くの食材は汚染の心配もありません。例えば、たけのこ、黒豆、芋などは良く見られる食べ物ですが、ここのものはほかのところと味が違うことが分かります。
地元の政府は、今後、この文化観光グルメ祭りを通じて、これまであまり広く知られていない馬山をどんどん紹介していくことにしています。
次は、瀋陽からの情報です。
瀋陽故宮の演劇舞台をメインとする建物群が1年の修復工事を経て、このほど再び開放されました。
瀋陽故宮の演劇舞台の建物群は清の乾隆帝時代に建てられたもので、主に、舞台や、5つの部屋からなっている嘉蔭堂、役者が化粧をする5つの部屋が含まれています。
これらの建物群は満州族の文化の特色を持っています。全体から見れば、四合院の形をとっています。美しい絵画と彫刻は昔の宮廷の華やかさを十分表しています。
2004年7月1日、第28回ユネスコ委員会会議で瀋陽故宮も世界遺産に登録されました。
最後は、泰山からの情報です。
泰山観光区管理局によりますと、今月から来年の1月31日まで、泰山観光区はオフシーズンに入り、チケット料金の値下げしました。
関係規定によりますと、泰山の登山料金は、これまでの一人125元が、12月から100元になりました。日本円でおよそ1500円です。
今週の「中国の旅」、ぜひお楽しみに!
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