今、北京はすっかり冬の装いになりました。これからは、いつもしゃぶしゃぶ、火鍋を食べたくなります。家族や親友と一緒に、鍋を囲んで、話しながら、好きなものを食べるのは、何よりのことです。
北京のというか中国の火鍋は、本当に冬にふさわしい食べ物です。体の芯から暖まります。でも、中には文字通り火のように辛いものもあります。火鍋の代表ともいえる重慶火鍋とか。中国の火鍋は、種類が多いです。まず、地方によってそれぞれの火鍋があります。例えば、四川火鍋や北京火鍋などがあります。その中では、四川火鍋は非常に人気があります。重慶火鍋も四川火鍋の一つですが、おいしいですけど、本当に辛いです。でも、鍋に工夫があって、一つの鍋を半分に仕切って、激辛のスープと全く辛くないスープとどちらか好きな方のスープで食べることも出来ます。それから、火鍋のスープによっても、さまざまな鍋があります。例えば、鳥や魚などのスープの火鍋があります。白菜や、春雨、豆腐などさまざまな材料をこれらのスープの中に入れて食べます。おいしくて、栄養たっぷりです。
最近、日本語部の満尾さんは、豚足の火鍋を良く食べるようになったそうです。豚足、羊、牛肉、鶏肉、魚介類と、メインにする肉はいろいろです。豚足は、見た目はちょっと不気味ですが、あのゼラチン状の食感が魅力です。豚足鍋は、豚足と漢方薬の材料で作ったスープの中に豚足やさまざまな食材を入れて食べる鍋です。本当においしいです。そして、スープの中にはコラーゲンがいっぱいあります。美容効果もあります。女性の方々にお勧めです。
リスナーの皆さんも、この冬、中国へ旅行する予定のある方は、ぜひ中国の火鍋を召し上がってみてください。
さて、今週の番組を見てみましょう。
河南省は、洛陽や開封など歴史のある都市、そして多くの名所旧跡があることでよく知られていますが、今週は、この河南省にある自然景観の豊かな南湾湖をご紹介しました。
河北省の南部、湖北省との境に、信陽市があります。この信陽市から5キロ離れたところに南湾湖があります。豊かな森林資源、多くの島、優れた生態環境が、南湾湖の観光ポイントとなっています。南湾湖観光区は、国家4A級観光区で、国家水利風景区と国家森林公園もあります。中原一の湖とたたえられています。南湾湖の水域面積は75平方キロで、杭州の西湖の12倍の広さがあります。水面が広く、まるで果てのない海のようです。そして、広い湖には変化に富んだ61の島が点在しています。その中には、鳥の島である鳥島とサルの島である猿島が一番有名です。
番組では、主に鳥島と猿島を紹介しました。これらの島にはいったいどんなすばらしい風景があるのか、どんな面白いことが待っているのか。ぜひ番組を聞いてください。
また、南湾湖に行ったらぜひ地元のお茶の文化を味わってみてください。中国の十大銘茶の一つに数えられる信陽毛尖茶(シンヨウモウセンチャ)は緑茶です。信陽は、お茶の歴史のなかで、古くから名を知られた土地でもあります。お茶の聖人である陸羽が編纂したお茶の本『茶経』によりますと、中国のお茶の産地は沢山ありますが、中でも有名な地域を8大茶産地に分けていて、「信陽は淮南のお茶の産地」と記されています。南湾地域は信陽のお茶の区域にあります。その周りには、車雲山、集雲山、連雲山、雲霧山、天雲山など5つの山があります。この地域は、渓流が多く、お茶に必要とされる霧が四季を通じて立ちこめ、土壌や気温、降水量など、お茶の成長に適した自然環境に恵まれた土地です。
今週の「ワンポイント」、お楽しみに!
「旅インフォメーション」のコーナーでは、3つの観光情報を紹介しました。
まず、四川省の有名な観光地・黄龍からの情報です。
黄龍管理局によりますと、黄龍観光区は、12月から来年3月まで閉鎖されます。観光客の立ち入りを禁止し、冬眠状態にして、この地区の原始林や独特な植物などの生態環境を保護するということです。
九寨溝に近い黄龍観光区は、中国国家級観光区です。1992年にユネスコの世界自然遺産リストに登録された後、国際生物圏保護区となりました。現在、黄龍は、中国の世界自然遺産の中で唯一の、閉鎖して保護を行う観光区です。毎年12月から翌年3月までの閉鎖保護は2002年から実施しています。
次は、中国東北地方からの情報です。
北京のほとんどの旅行会社が、12月中旬から、ハルビン、長春など東北部へ行くツアーを増やします。これらのツアーは主に、東北部のスキー場を目的地としています。東北部の主なスキー場は12月上旬から正式にオープンするため、今年のスキーツアーは、例年よりやや早くなるということです。
最後は、チベットのチョモランマに関する情報です。
2008年北京オリンピックの聖火リレーは来年5月に世界最高峰のチョモランマに到着します。聖火を迎えるため、チベット自治区の観光局は、チベットの観光施設を更に整備し、さらによいサービスを提供することに力を入れるということです。
チョモランマの標高は8844.43メートルです。周りには多くの自然と人々の営みがあります。この地区はチベット生物多様性保護区です。2300種あまりの植物が育ち、270余りの動物が生息しています。その中には、国家級重点保護動物が33種います。
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