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中国シルクロードの旅(6日目ー8月24日、北京→成田)(その二)
   2007-07-04 10:32:59    cri

  

 しばらくアチコチ散策した後集合して、地下鉄に行った(これも昔は無かった)。乗車区間は王府井→天安門までの1区間でチケットは全区間同一料金である。乗る前にトイレと思ったらチケット売場の脇に有料といれが在ったので、利用してみたがさすが有料だけあって清掃がされており、あの強烈な匂いも無かった。

 チケットはホームへ降りる階段の所で女性駅員がチケットを回収している。ホームへ降りてしばらくすると電車が来た、車両はまだ新しいし内部も結構快適である。通勤時間帯でなかったがけっこうな混みようだ。3分ほどで天安門に着いて広場に上がっていった。

  

 この眺めは昔と変わりなかった。広場の西側には人民大会堂、東側に中国国家博物館、中央南に毛主席記念堂があり北側の長安街通りを挟んで天安門・故宮がある。そこには今もって毛主席の大きな肖像画が架かっている。これは共産党がなくならないかぎり外されることはないだろう。ここでまた面白いことを思い出した。

 それは20年前のある夏の日曜日午前中のことである、その頃は北京の人民の交通手段はバスか、自転車であり、中でも上海製自転車を持っていることが、ステータスシンボルになっていた。ホテルで引きこもっているよりも何かスポーツをと考えて日本へ一時帰国した時にプジョーの組立自転車を持ってきて、休日にはよくホテル周囲をサイクリングしたが

 中心街を走ってやろうと思い、どうせやるなら長安街通りでと考えてタクシーでここ天安門に持ってきた。さっそく専用バッグから取り出し組立始めた。ものの10分も経っただろうか、何か騒がしいので顔を上げて「わぁー!何だこれは!」とビックリ仰天、100人を超える人垣が私の自転車組立ショーを遠巻きに観ていたのだ。

 なにせ最新式でペダルギア、後輪軸ギア合わせると24段変速、細身のタイヤ、自転車用専用ジャケット、ナップサック、腰にはソニーウォークマンとヘッドイヤホンにレイバンのサングラスで決めているからカッコイイのは当たり前だ。

 その内青年が寄ってきてハンドルのギア切り替えを触り「これは何だ」というから変速のためだというが、彼らは見るのも初めてなので、判らないらしい。そこで青年に乗らせて変速してみろといい、彼が100mばかり乗って確かめさせると、帰ってくるなり周りの群衆に乗った感想だとか、スピード、乗り心地を説明している。そして青年は感謝の余り私に握手を求めてきた。何か凄く感激している。その内に幾らするだとか、俺にも私にも乗せて欲しいと詰め寄ってきて、騒ぎが大きくなり始めた。とそこへ広場を巡回していた解放軍の兵士が5人ほど寄ってきて、皆を解散させると、自転車を抱え、私は2人の兵士に両腕を掴まれて、博物館脇の駐屯所まで連行されてしまった。やばい!大変な問題を起してしまった、それも解放軍に捕まってしまった、俺は政府発注のプロジェクトでこちらに来ている身だっけ、何か部屋に入れられてしばらく誰も来ない、恐ろしさのあまりガタガタ足が震えてくる。しかし何も悪いことはしてないし、腹を決めるしかない。

 その内に30歳ぐらいの割合階級が上の人が来て、「自転車をもってついて来い」というではないか。やばい!いよいよだ!と思いながらあとを着いていくと、駐車場のような所に出てきた。そこには10人ぐらいの若い兵士がいる。そこに着くと将校がギアの使い方、乗り方を説明してくれというではないか、そこで無我夢中で説明し、載って見せたら全員が順番に広い駐車場で試乗会を始めた。その内に私のために椅子を持ってくるは、お茶、果物のサービスまでしてくれるは、怒られるのかと思いきや歓待されてしまっている。

 そこで、ソニーウォークマンで音楽を聞かせると、サウンドの良さにびっくり、うっとりしている始末。結局2時間彼等に付き合ってしまったが、注意や始末書なんぞ全然なしで出て行く時には握手までされて全員に見送られてしまった。きっと彼等の特権を利かせて自転車に乗りたかったらしいことが判った。その後、長安街通りをバスと競争したり、若者が珍しそうに寄ってきて競争を挑んできたりで楽しかったことを思い出した。

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