今日はシルクロードと別れを告げ北京へと戻る日だ。全員集合で空港へ向けて出発した。朝早いせいか街はまだひっそりしている、そんな中一路空港へ。アクセス道路もまだ所々工事中であり周りの景色も畑、広漠とした平原と見渡すかぎり地平線が見えるだけだ。30分も揺られただろうか、平原の中に敦煌空港があった。まだ真新しく朝日を浴びて煌めいている。ハブ空港と違いローカルだからガラガラだ、ブレティンボードをみてもフライト数が少ない。しばらく待ったあとゲートインである。アクセス通路やバスはない、ビルを出て皆歩きだした。遠くに岩山とか砂丘が見えるだけで、他は何もない平原である。それに砂漠地域だからカラリとした晴天で澄み切った青空だけである。滑走路、敷地のコンクリートもまだ新しいし、ハンガー(航空機の整備件格納庫)もない。皆もこのようなかたちで乗るのが珍しいのか、タラップを背景にパチリ、空港ビルを背にパチリと楽しそうだ。乗り込んでしばらくすると、テイクオフ、満席である。
出発してまもなく眼下をみて、「何だこりゃ!」と感激、瞬きもせずただ唖然と!そこに見えたのは限りなく広がる砂漠、砂漠、砂漠の連続だった。砂紋が、遥か昔水が流れたと思われる蛇行跡、大きな風紋跡、これがあのゴビ砂漠だ、こんなかたちで上空から観られるなんて!しばらく窓に額をくっ付けてジーッと見続ける。しばらく観たあとドリンクサービスとなったので、反対側の窓を見るとそこには雪を頂いた山脈が連なっている。青海省の崑崙山脈に違いない。1時間半ほど飛んだだろうか高度が下がり始めるが、窓の外は相変わらず砂漠だ。その内に緑や畑が見えてきたと、砂漠のオアシスに着陸した。途中の蘭州である。先ほどの敦煌よりは大きいしアクセス通路も整備されている。地図上でもここは交通の要所となっている所だ。
しばらくして、また機上の人となる。ランチボックスが出てまた食べてしまう。(北京では昼食が待ってるというのに)まぁいいか!北京に近づいてくるにつれ、山並みに多少の緑が見えてきた、しかし雲が出てきて首都付近は見ることが出来なかった。
|